TOEICスコアは高いのに話せません。どうしたらいい?

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「TOEICのスコアは高いのに、英語を話せない」というお悩みに、6人の英語コーチがずばりお答えします。悩んでいる方、ご安心を。コーチたちの回答を見れば「自分だけじゃないんだ」とホッとして、自信が湧いてくるはず。一歩踏み出すきっかけをつかんでください!

Q.TOEICスコアは高いのに話せません。どうしたらいい?

TOEICのスコアはそこそこ高いのですが、まるで話せません。どういう練習が効果的でしょうか?

A. ある意味当たり前。音読、瞬間英作文、会話の実践が必要!

こんな質問に対して、コーチ陣からは次のような回答が寄せられました。

  • この2種類のアウトプット練習が効果的
  • 話せない原因はトレーニング不足
  • 音読を毎日の習慣にしてみて!
  • 英語を話すには「話す」しかない!
  • 必要なのは「間違う練習」です!
  • TOEIC900点で話せない人も多い

まず、多くのコーチが前提として挙げるのが、TOEIC(のL&R)のスコアが高いのに英語が話せないのは、ある意味「当たり前」であるということ。800点や900点をとる実力があっても、「話すこと」のトレーニングを十分に積んでいないなら、話せないのは当然なのです。なので、心配する必要はありません。

ただし、TOEICのスコアがとれる方は、基本的な語彙力や英文法の力は身についていると考えられるので、この先、しっかりとトレーニングをすれば、基礎力に見合った会話力を得ることは十分可能です。

では、具体的に、何の勉強をどのように行えばいいのか?以下、それぞれのコーチからのアドバイス(全6件)にはたくさんのヒントが紹介されていますので、ぜひご覧ください。各コーチのプロフィールや、これ以外の質問と回答は、こちらの記事に。

この2種類のアウトプット練習が効果的

瞬間英作文とライティングで「使える知識」を増やそう
(福田圭亮)

TOEICのスコアは800点以上あるのに上手く英語を話せないという日本人は少なくありません。TOEICのスコアが高いということは英文法、英単語といった基礎的な英語力は十分に身についている状態かと思います。そこから話せるようになるためにするべきことは大きく2つです。

(1)瞬間英作文トレーニング

簡単な日本語を瞬間的に英語に変換するトレーニングです。文法や単語などの「知っている知識」をすぐにアウトプットできる「使える知識」に変えていくことで話せるようになります。

(2)エッセイライティング

スピーキングとは「瞬間的に行うライティング」のようなもの。瞬間的に書ける量の3分の1くらいしか瞬間的に話せません。ライティングでパッと書ける量を増やすことが、スピーキング力のアップに繋がります。ライティングでは考える時間があるので、自分の文法の間違いにも気づきやすく、インターネットなどで表現を調べながら書けるので、表現の幅が広がります。自分が何回か書いたことのある英語表現はスピーキングのときにもパッと出てきやすくなります。

まとめると、「瞬間英作文トレーニング」で瞬間的にスピーキングができるようにすると同時に、「エッセイライティング」でスピーキングでの表現の幅を広げていくのが効果的です。上記の2点を実践ですることで劇的にスピーキング力を伸ばすことができます。

話せない原因はトレーニング不足

文法や単語の正しさを気にせずどんどん口に出そう
(金子まりな)

TOEICスコアが高いのに話せないという方は多くいらっしゃいます。結論から言うと、スピーキングの練習が圧倒的に足りないことが、話せない原因です。

これには2つの背景があります。一つは、TOEICテストで点を取るには、ハイレベルな語彙、文法、時間配分を意識した学習法が必要で、スピーキングの学習は一切やりません。そのため、英語の知識は増えるのに、話せるようにはならないのです。

もう一つは、TOEIC対策をしなくてもハイスコアを取れる方がいます。それはかなり高い英語力を持っていることを意味しますが、それでも話せないという場合は、「英語」は分かるけれど、「英語の話し方」は分からないことが原因だと考えられます。これもやはり話すトレーニングが不足しています。

スコアが高ければ、会話に必要な文法や単語は十分に身についていますので、実践できるよう、アウトプット重視の学習に転換していきましょう。

スピーキングの練習は、日常生活の中で一人でできることもあります。例えば、目につくものをすべて英語で言う、などです。ポイントは、短い文章をどんどん口から出すこと。英語の知識があると、「正しい文法・単語」が気になり、難しい単語を使おうとしてしまいがちですが、すぐに思いつく単語で言えるようにすることが肝です。適切なスピーキングの練習でかなり会話ができるようになります。

音読を毎日の習慣にしてみて!

使う機会がありそうなフレーズの音読だとなお良し
(鬼英語コーチ☆サヤコ)

TOEICのスコアというのはL&R(Listening&Reading)の方ですね。その名の通りインプット力を測るテストなので、アウトプットであるスピーキング力が伸びなくても不思議はありません。

まずは、スピーキングを伸ばしたい分野を具体的に決めることが必要です。単に「話す」と言っても、旅行英語、ビジネス英語、おもてなし英語など、いろいろな種類があるからです。そして当然、必要なテキストや効果的な学習方法も異なってきます。

いずれにせよ、まずお試しいただきたいのが音読です。音声つきの良質なテキストを選んだら、音声を1文1文停止しながらマネする、リピーティング。テキストを見ながら音声に合わせて音読する、オーバーラッピング。テキストを見ないで音声をそのままマネする、シャドーイング。これらを組み合わせて、毎日の習慣にしましょう。

そしてスピーキングの上達に欠かせないのが、アウトプットの習慣。まずは自己紹介、道案内の仕方など、実際に使う機会がありそうなフレーズを書き出してみましょう。そして何度も音読して暗記し、「本番」に備えましょう!

英語を話すには「話す」しかない!

「TOEIC Speaking Test」の問題集も活用してみて
(谷口恵子 / タニケイ)

「英語を話す」ためには、話すトレーニングが必要です。自分の言いたいことを英語にして話す練習をするのが効果的。TOEIC L&Rテストのスコアがまだ600点未満の人であれば「よく使うフレーズ」を瞬時に言えるようにするトレーニングによって、文法力も固めていくことができるので、相乗効果があります。

それ以上のレベルになったら、もっと自由に自分の言いたいことを英語にする練習を入れていきたいものです。最初からたくさん話そうとするとハードルが上がってしまうので、まずは30秒からチャレンジを。30秒話せるようになったら1分、2分、と伸ばしていくといいですね。トピックは自分の仕事でも、今日あったできごとでもOK。誰かが目の前にいるかのように話してみてもいいでしょう。

TOEIC Speaking Testの問題集を使って、応答問題の3問目(30秒で回答)や、Question11の意見を述べる問題(30秒の準備時間の後60秒で回答)にチャレンジするのもおすすめです。ぜひタイマーで時間を計って、話す練習をしましょう。少しずつ、話し続けることが楽に感じられるようになります。話すことの優先度が高い人は、自分の発話を録音して、もっと良い言い方がないか検索をして調べたり、ネイティブに聞いてもらって、発音を直したりしましょう。

必要なのは「間違う練習」です!

英会話レッスンで、間違うのが怖い気持ちを卒業しよう
(船橋由紀子)

TOEICの点数が高いということは、英語の基礎力があり、さらに「読んだり聞いたりする英語の力はある」ということですね。素晴らしい状況です。やや難しい言葉を使うと、「認識語彙・認識表現」は十分にお持ちであるということ。今後は、それらを「実用語彙・実用表現」へと変換させていくことが必要ですね。

おそらくですが、受験系の勉強スキルが高いでしょうから暗記などは苦ではないはずです。「読めば分かる」という、やや簡単に思える英語の短文を、どんどん暗記していってください。ここでいう暗記は「書ける」ではなく「口頭ですらっと作文できるようにする」というタイプの暗記です。

また、「TOEICスコアが高いが喋れない」とお悩みの方に多いのが、「間違うのが怖い」という心理です。「完璧な英語でないと人前では喋れない……」となってしまうと、実践の経験を積むことができず上達が遅くなりかねません。

ぜひ、どんどん「間違う練習」を取り入れましょう。おすすめなのは英会話レッスン。オンラインでも対面でもいいので、「安全な空間で間違える経験をする」ところから始めるというイメージです。心理的安全性が保たれており、間違えを恐れず思い切り英語を口にできる環境を作っていきましょう。

TOEIC900点で話せない人も多い

「自分が言いたいことを英作文」からスタートしよう
(大西江美)

実は、このお悩みを抱えている人は数え切れないくらいいます。高スコアながら、スコアに見合うスピーキング力がないので、それが逆にコンプレックスになってしまっている人も多いですね。はっきり言います。仕方ないです。いわゆるTOEIC L/Rのテストは話すためのテストでは全くないので、900点を持っていても話せない人はたくさんいますよ。スコアが高ければ一定の語彙力と文法力があるという証拠なので、スピーキングの特訓をすれば成果が上がるのは早いです。

まずは自分が言いたいことを英作文するところからスタートです。仕事で英語が必要な人は超ラッキーです。前のめりに英語をマスターすると決めて、あらゆる機会に英語を使ってみる。周りにいる英語が得意な人に自分の英作文を添削してもらうのもいいでしょう。ネットにも役立つ情報がたくさんありますから、検索しながら英作文してください。

ある程度、英作文ができる方は、オンライン英会話にトライしてみるのも有効です。活用の秘訣は、必ず予習と復習をすること。先生の言うことを聞くばかりでは25分ほどのレッスンはただ聞いて終わってしまいます。自分が話したいことをあらかじめ英作文しておくこと。また、"Please correct me if I say something wrong or unnatural." など、最初にしっかり伝え、間違いを正してもらえる環境を整えることも非常に重要です。