英会話は結局、素質や才能がないと上達しないのでしょうか?

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頑張って英語学習や英会話の練習を続けていても、伸び悩んだときにふと「自分には才能がないのではないか?」という心配が頭をかすめること、ありますよね。そもそも英会話には素質や才能が必要なのでしょうか?そんな疑問に、5人の英語コーチがずばりお答えします。

Q. 英会話は結局、素質や才能がないと上達しないのでしょうか?

これまで結構な時間とお金を使って、ありとあらゆる英語学習を行ってきましたが、会話力が身につきません。結局、英語力は素質や才能の問題で、苦手な人は頑張っても身につかないものなのでしょうか?

A. 続ける才能と、ミスを恐れない心があれば大丈夫

こんな質問に対して、コーチ陣からは次のような回答が寄せられました。

  • 英会話に素質や才能は不要です
  • 才能より、性格が影響しているかも
  • 自分にやさしく、人と比べず!
  • 苦手でも身につくので安心して
  • 学習の量と質を見直し改善を!

多少の得意・不得意は関係するという意見もありますが、基本的に大事なのは「学習時間(学習量)」のようです。また、言い間違いや恥をかくことを恐れない心も、英語を話すという点ではとても重要。

言うなれば、学習を継続できるマインド、堂々と発言できるマインドこそが、必要な素質・才能と言えそうですね!

以下、それぞれのコーチからのアドバイス(全5件)にはさらに具体的なヒントが紹介されていますので、ぜひご覧ください。各コーチのプロフィールや、これ以外の質問と回答は、こちらの記事に。

英会話に素質や才能は不要です

英語はシンプルな言語ですが「継続する才能」は必要
(福田圭亮)

英語習得に素質や才能は関係ありません。もし素質や才能が必要なほど英語が難しいものだったら、国際言語として世界中で使われることにはならなかったでしょう。非ネイティブの人達もコミュニケーションツールとして使っていることを考えると英語習得は難しいことではありません。

英語を習得するには多くの人が思っているよりも膨大な学習時間が必要です。これは英語だから膨大な時間が必要という訳ではなく、言語を習得すること自体膨大な時間が必要なのです。例えば母国語である日本語で考えてみましょう。幼児が両親から日本語を教えられて数カ月でいきなりペラペラになることはありえません。言語習得の早い幼児期ですら四六時中日本語に触れていても日本語でしっかりとコミュニケーションが取れるようになるまで数年は必要です。

母国語ですらそのような状況ですので日本人が第二言語である英語を習得するために膨大な時間が必要なのも当然なのです。英語をある程度話すことができるようになる中級~中上級レベル(TOEIC750点前後)に到達するのに約1200時間が必要です。1200時間というと1日2時間毎日欠かさずに学習したとしても600日、つまり2年近くかかります。

2年間毎日欠かさず英語学習を行うのはなかなか大変です。英語習得には素質や才能は全く関係なく重要なのは「継続力」です。そういう意味では「継続する才能」こそが一番求められていると言えます。

才能より、性格が影響しているかも

間違いを気にせず堂々と話す非ネイティブをお手本に
(五十嵐未知子)

語学の才能がある、と思う人は確かにいます。でも反対に全く語学の才能がない人、というのはいないと思っています。日本にいれば日本語が話せるように、英語も英語圏で生まれ生活すれば、必ず誰でも話せるようになるからです。

特に英会話というのは、最後まで日本人は苦手意識を持ちがちです。それはその人自身の英語力というより、日本人の性格的なものも大きいと思っています。すなわち、ミスを恐れて全く話さなくなる、ということです。

第二外国語の人たちが英語を話す場に行ってみれば分かりますが、皆さん、文法が正しいとか、難しい単語をたくさん知っている、ということは決してありません。でも、言いたいことがあれば、たとえ英文法が間違っても話します。発音がおかしくても堂々と話します。

国際会議で、たまに全く発言が分からない人とかもいて、「彼英語下手だよね」とか言われている人もいましたが(笑)、そういう人でも堂々と下手な英語を話しています。なので、会話力だけが身についていないというのも、もしかしたらミスなしに話すことができない、ということだと思いますので、もっと堂々と自分の知っている範囲で、英語で会話していただければ、と思います。

自分にやさしく、人と比べず!

適切な学習方法と成功体験の積み重ねで英語は必ず上達する
(金子まりな)

時間もお金もかけて学習をしてきても、思うような会話力が身につかない状況にいると、才能や素質がないと思ってしまっても無理はありません。英語を感覚的にキャッチするのが得意な方もいますが、だからといって、英語力は素質や才能の問題かというと、そうではありません。これまでの学習方法や教わり方が適していなかったことが原因です。

そしてさらに、やっても身につかないという経験が、苦手意識やコンプレックスを作りだしてしまい、話せないと思い込んでしまうこともよくあります。それは学習の過程で自信をつける機会がなかったり、少しできても「まだまだ」と自分に厳しかったり、できる人と比べたりなど、マインド的な要素も関わってきます。

英語力が伸びる方は、自信をつけながら伸びていきます。自信がつくと楽しいですから、そのエネルギーが上達を後押ししてくれます。つまり、英会話が身につくのは、適切な学習方法に加え、英語での小さな成功体験を積み重ねていき、会話の楽しさを実感することで、上達を感じられるんですね。「素質がない」と諦めず、正しい学習方法とマインドの持ち方を身につければ、英語は必ず伸びていきます。

苦手でも身につくので安心して

正しい学習方法を継続できれば上達の余地は十分あり
(鬼英語コーチ☆サヤコ)

残念ながら、英語の上達には素質や才能も大きく関係します。でもこれは他の分野も同じこと。スポーツ、楽器の演奏、数字の計算、裁縫、習字……。得意な人と苦手な人がいるのは至極当たり前のことです。

かといって語学の才能がなければ英語が上達しないかというと、そういう訳ではありません。「凡人」または「才能なし」な人でも、正しい学習方法を継続することができれば、上達する余地は十分あります。

伸ばしたいのが会話力であれば、まずは今まで習ったフレーズを参考に、ご自分が実際に使えそうな「フレーズ集」を書き出して、暗記してみましょう。独学されているとのことですが、アウトプットの場を増やすために、オンライン英会話を利用するという手もあります。

いずれにせよ、苦手=身につかないというのは事実ではありません。ご自分が楽しめる学習方法を探して、継続できるように環境を整えましょう。ネットで同じ目標を持つ仲間を探しても良いかもしれませんね。

学習の量と質を見直し改善を!

学習を振り返り、効果のあった学習に絞ってみよう
(船橋由紀子)

一生懸命英語学習に励んできたにもかかわらず結果に繋がらないと、思わず自分の素質を疑いたくなりますよね。では、少し振り返ってみましょう。「ありとあらゆる英語学習」とは、具体的にどんなことに、どれくらい取り組んできたのでしょうか? その方法論と費やした時間を具体的に書き出してみましょう。実態と向き合ってみるとそこに解決のヒントが見つかるはずです。

例えば、2年間継続して英会話スクールに通っていたとしても、週に1回の40分レッスンを受講すること「のみ」のをしてきたのであれば、2年間学んだのではなく実際は70時間勉強したにすぎません。となると、まだ「苦手な人は頑張っても身につかない」と言うには早いのかもしれませんね。

または「ありとあらゆる英語学習」の中には、会話力の向上に結びついているものと、そうでないものがあったようです。「英会話力の向上に役立った学習法」をリストアップしてみましょう。「このやり方は伸びた」というものを発見して、今後はその学習法に絞って取り組んでみるのもいいかもしれません。上記のような観点で、学習の量と質を見直し改善することを、ぜひおすすめしたいです。