英語ですぐに自分の意見を言えるようになるには?

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日常英会話には困らないのに、英語で自分の意見を言ったり込み入った話をしたりするのは苦手……。その原因と解決方法について、7人の英語コーチがずばりお答えします。耳の痛い指摘もありますが、日常英会話に困らない英語力のある方なら、深い話ができるようになるのはそう遠くないはず!頑張っていきましょう。

Q. 英語ですぐに自分の意見を言えるようになるには?

仕事の英会話や日常英会話には困らないのですが、自分の意見を述べたり、少し込み入った話題になると、英語がすぐに出てこずフリーズしてしまいます。どうすればいいでしょうか?

A. そもそも日本語なら言えるのかをチェック!

こんな質問に対して、コーチ陣からは次のような回答が寄せられました。

  • 効果的な方法で練習あるのみ!
  • 英語力より、背景知識や経験が原因かも
  • ロジカルに意見を整理しよう
  • 意見を述べること自体に慣れていないのでは
  • 意見を言うときの「情報の出し方」を考える
  • 日頃から自分の意見を持っていますか?
  • 繰り返す機会が少ないのも一因

多くのコーチから「日本語でも意見を言えない人が多い」という、ドキッとする指摘が寄せられました……。まず1つは様々なことに対して自分の意見を持てていない場合。もう1つは意見はあるのに論理的に述べることに慣れていない場合。それぞれどのような対策ができるでしょうか?

以下、それぞれのコーチからのアドバイス(全7件)にはさらに具体的なヒントが紹介されていますので、ぜひご覧ください。各コーチのプロフィールや、これ以外の質問と回答は、こちらの記事に。

効果的な方法で練習あるのみ!

「エッセイライティング」と「瞬間英作文トレーニング」が効果的
(福田圭亮)

まずは英語で自分の意見や考えを表現する練習をしっかりと行うことです。最も効果的な練習法は「エッセイライティング」と「瞬間英作文トレーニング」です。

エッセイライティングのときは考える時間もあるので、構成をしっかりと考えながらエッセイを書くことができます。

もしも自分の書いたエッセイライティングが何を言いたいのか良く分からないような内容しか書けていなかった場合は、英語で話すときはもっと酷いことになります。まずはしっかりと自分の言いたいことや意見が伝わるエッセイを、時間をかけてもよいので書けるようにすることが先決です。その後で20分かけて書いていたものを10分、5分と短時間で書けるようにしていけば良いです。

また「瞬間英作文トレーニング」では、簡単な日本語文を瞬間的に英文に変換して声に出す練習を行います。中学レベルの簡単な内容でも瞬間的に英文を作るのは意外と難しいです。この瞬間的に英文を作るスピードが速くなれば速くなるほど英語でスムーズに話せるようになっていきます。

英語力より、背景知識や経験が原因かも

無言=分かっているとみなされ、話がどんどん進むので注意!
(金子まりな)

仕事や日常の会話には困らないレベルをお持ちなんですね。であれば、自分の意見を述べたり、込み入った話になると出てこないという状況は、英語力だけの問題ではないかもしれません。

普段慣れていることや、自分がよく把握していることについては問題なくても、背景知識に欠けていたり、あまり遭遇しない状況やトピックになると、初めて出合う語彙や表現が多くて理解できないことは起こります。

さらに言うと「何も言わない」という選択は、「理解している」と見なされ、話がどんどん進んでしまうことにもつながります。そうすると、分かる段階では何か言えたかもしれないことも、話の流れを見失うことで、何を言っていいか分からないということが起き、そういった場の空気も含めて、フリーズしてしまうこともあります。

ですので、まずは分からないときには話を止めてもらったり、もう一度言ってもらって明確にしたりなど、都度確認することで理解の差を広げないことが重要です。何度も聞いてはダメと思わず、「分かるように説明して!」くらいの気持ちでいた方が、外国人とのやりとりではちょうどいいくらい。そうすることで、話の進み方はあなた中心になっていく可能性があります。そうなればラッキー。普段英語で困らない実力をお持ちなので、あなたに有利な状況であれば、意見も言えるゆとりが出ると思いますよ。

ロジカルに意見を整理しよう

日本語でもうまく説明できなければ、意見が固まっていない証拠!
(鬼英語コーチ☆サヤコ)

ご自分の意見を英語で述べるのが苦手だと言う方は少なくないですが、そもそも意見が固まっていない、つまり日本語でもうまく説明できない場合が多いような気がします。

そして起承転結で話題が展開することの多い日本語と違い、英語は結論を真っ先に述べるのが普通です。なのでまずは日本語で、ざっと骨組みを作ってみることをおすすめします。

  1. 意見 : 私は〜だと思います/思いません
  2. 理由 : 第1に〜、第2に〜
  3. まとめ : これらの理由によって、〜思います/思いません

このプロセスを取り入れた上で英語に変換したら、聞き手に分かりやすい文章が組み立てられるはずです。

そして何より大事なのは、定期的に数をこなして練習すること。新聞の見出しやTwitterの投稿などを読みながら自分の意見をまとめる習慣をつけておくと、「本番」でもスムーズに対応できますよ。

「少し込み入った話題」に関しても同じです。まずは自分の意見をロジカルに、相手に伝わりやすいように整理するのがポイントなのです。ぜひお試しを!

意見を述べること自体に慣れていないのでは

TOEICやTOEFLのスピーキングテストで練習するのがおすすめ
(谷口恵子 / タニケイ)

仕事の英会話や日常英会話には困らない、ということは基礎的な英語力は十分なのだろうと思います。その場合、もしかすると自分の意見を述べることに慣れていないだけで、日本語でも即座には答えられないという状況かもしれません。まずは、日本語なら言えるのかをチェックしてみてください。

TOEIC Speaking TestやTOEFLのスピーキングテストなどでは、「~についてどう思うか」という自分の意見が問われる問題が出ます。そういうものをサンプルとして、自分の意見をまず日本語で言う練習をしてみてください。次に、それを英語にすることができるか試してみましょう。いきなり話すのが難しければ、日本語で言いたいことをメモしておいて、それを見ながら英語にしていくのでも構いません。

自分の意見を話すときのフォーマットとしては、PREPを使うとロジカルになります。Point(結論)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(結論)という順番で話すのです。たとえば、「オフィスの近くに住むことはいいと思いますか」といった質問を受けた時、何と答えますか?「私はそれに賛成です。なぜなら~だからです。例えば私の友人でこんな人がいました。......」というふうに話すだけで、自然と長く話すことができます。ぜひ、たくさん練習して、少しずつ意見を話せるようにしてみてくださいね!

意見を言うときの「情報の出し方」を考える

英語の場合、情報は「抽象→具体」「結論→根拠」
(船橋由紀子)

質問者さまは「仕事や日常英会話には困らない」とありますね。であれば、自分の意見を述べる英会話力もすでにお持ちなのでは?と感じます。すぐに状況は改善しそうですよ!

ポイントになるのは、意見を述べるときの「情報の出し方」です。英語の場合、情報は「抽象から具体へ」と流れていきます。「結論から根拠」という言い方もできますね。日本語でもおそらくビジネスではこの情報の出し方を意識することが多いと思います。が、いざ英語で…となると、経験が不足しているのかもしれません。

まずはシンプルに、結論(例:賛成です or 反対です、私はこう思います等)を述べる。次に、理由や根拠を説明するという順番を意識した話し方にトライしましょう。

併せて、結論を述べる時のフレーズや、根拠の説明をする出だしの表現などを数十個、暗記してしまうのです。すると、いざ意見を言うとき、脳は「どんな英語を使えばいいのだっけ?」と英作文で悩まずに済みます。すると「意見を考えながら英語で話す」ことに対して徐々に余裕が持てるようになります。ビジネスフレーズ集などの「賛成・反対」といったページを参考にするといいでしょう。

込み入った話も同様に「情報の出し方」を意識した話し方ができると、「あれ?何を話していたんだっけ?」と自分自身が混乱することが減り、かつ聞き手にとってもわかりやすい話になるはずです。

日頃から自分の意見を持っていますか?

「意見がない」を「英語で言えない」と言っている方も多いです
(大西江美)

中級以上になると皆さん課題だと感じられることですね。このとき、よくありがちなのが、日本語でもご自分の意見がしっかり言えないということ。

例えば、LGBTQ、食品ロス、環境問題、宗教のあり方などなど、様々な意見がある中で自分の意見を言語化するには日頃から自分の意見を持つという習慣が必要です。この点がすっぽり抜け落ちて、「英語で自分の意見が言えない」と英語の問題だとおっしゃる方もとっても多いです。

英語は日本語に比べてダイレクトなので、より明確な自分の意見の整理や構築が必要になります。そして、自分の意見を英作してみるところからスタートです。書いたものを音読して、そして実際に英語スピーカーとオンライン英会話なども活用して話してみる。そのPDCA(Plan:計画 → Do:実行 → Check:評価 → Action:改善)のサイクルを回して継続していくことで、自分の意見を英語でも表現できるようになりますよ。頑張ってください。

繰り返す機会が少ないのも一因

母語では言えるのに英語では言えない場合、振り返りと学習を
(新垣裕子)

仕事や日常会話では困らないということは、すでに一定レベルの英語の知識やスキルが身についていて、英語コミュニケーションに慣れていらっしゃるのですね。

では、仕事に関する会話や日常会話と、意見や複雑な話との違いは何でしょうか。後者の場合に、英語がすぐに出てこない原因は何だと思いますか?

まず、ビジネス、プライベートの区別なく、日常よく使うフレーズは繰り返し使用することによって馴染みも深くなり、自分の言葉としてどんどんと定着していきます。一方で、意見や複雑な話は、日常フレーズと異なり発話する頻度も低く、同じ内容を繰り返し話す機会も少ないので、スラスラとは出てきにくいものです。そういった「繰り返し」の少なさも、フリーズしてしまう原因の一つだと考えられます。

次に考えてみたいのが、「母語だったら同じトピックについてすぐに発話できるか」です。意見がすぐに出てこないという場合に意外と多いのが、言語の問題ではなく、そもそも伝えたい意見を持っていなかった、というケースです。「自分の意見を持っているかどうか」はとても重要です。意見がなければ、言語に関係なくアウトプットできないですよね。「すぐに言えない」のは本当に言語の問題なのかを確認してみるのも大切です。

母語でなら意見が言える内容なのにフリーズしてしまう場合は、「振り返りと学習」が何よりの特効薬になります。まず経験を振り返り、フリーズした原因を分析します。語彙や表現の不足であれば、この機会に学習しましょう。話す順序で悩んでしまったのなら、伝わりやすい構成を考えます。時系列で組み立てたり、英文ライティングの要領でIntroduction - Body - Conclusionの流れで構成したりするなど、伝えやすい、また伝わりやすい方法を色々と工夫してみましょう。

頭で考えることと話すことは別物です。原因に合わせた取り組みをした後で、次の機会に備え、実際に口に出して話す練習もしてみてくださいね。

母語で話すときでも、意見をまとめるときは慎重に、少し時間をかけて構成を考えますよね。意見を述べたり込み入った話をしたりするのは、母語であっても決して簡単ではない作業です。英語学習をきっかけに、より幅広い事柄について考察し、論理的に意見をまとめる習慣をつけていけると素敵ですね。